2008年7月7日月曜日

発展と伝統

店の近所の小学校で週に一度、体振主宰の「なぎなた教室」が行われている。時々来られるお客さんのOさんに誘われて先月から通い始めた。いつまで続けられるのか分からないので今はジャージにTシャツ姿で練習をしている。

道着を着用していないのは私と小学5年生の女の子だけで、「早く袴をはきたい」と言うのがこの小学生の願いだ。剣道でもなぎなたでも弓道でも武道というやつは、まずはその道着の袴スタイルに憧れるものなのだ。

しかし剣道の経験のある私は知っている。道着だけならまだしも、その上に着用する面や胴や小手などの防具というやつは重いし動きにくいし、夏は暑い上に蒸れてたまらん臭い!そして冬は体育館(道場)の床を素足で練習するので足の裏がジンジン冷えるのだ。



オリンピックの水泳競技では選手の着用する水着で記録が随分変わってしまう事が先月頃に話題になった。イギリスのスピード社の水着と国産の水着では記録に差が出るらしいのだ。

ミクロの世界で新技術を開発し、研究し続ける技術者の努力があってこそ発展があり、選手の技術とのコラボレーションで記録の更新が生まれるのだろう。



方や武道は発展ではなく伝統を重んじるスポーツだ。武道そのものの発展も道着や防具の発展も見られない。よって何十年、何百年もの歴史が移り変わろうとも夏は暑く、冬は寒く、又たまらなく臭く、動きにくいスポーツなのだ。これは今後も変わらず続くであろう。しかし良くも悪くも変わらない伝統が何故か落ち着くのは何故だろう?ミクロの世界での技術開発には無縁だからなのかもしれない。
とにかく、暫らくの間はジャージ姿で長刀を振り回す事になる。いったいいつまで続くやら・・・?

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