2008年1月7日月曜日

砂の器

今年、息子のお年玉の使い道はipodだった。結局選んだのがSONYの製品なのでデジタル・ウォークマンと呼ぶのか、兎に角、ダウンロードすればCDを買わなくても簡単に好きな音楽が手に入る。音質がどうだとか、レコード盤はオリジナルか、再発か、など無縁の世界の代物だ。

年末大掃除に母が何やら押入れをごそごそ掃除して要らない物を放り出した中に「砂の器・松本清張」の古い本が出てきた。

この本を見て思い出すのは、子供の頃に母に連れられてこの映画をロードショーで見た事だ。小学生だった私には何やら暗い映画でストーリーが分からず途中で眠り込んでしまい、目覚めた時には母の「素晴らしい映画や!」と大絶賛する姿だけが目に入った。その時の素直な感想は「何でもうちょっと子供でも見て楽しめる映画を選んでくれへんねん?」と言う事だった。

そんなぽっかりと空いた私の「砂の器」を取り戻すべく、正月から一気にこの古本を読み急いだ。
映画ではハンセン病に対する根強い差別を批判した作品として大きく評価された様だが、原作は刑事の粘り強い捜査が事件を解決していく所にスポットが当てられている。それが又、あまりにも偶然すぎる(?)捜査解決の鍵だったりするので、読みながら「それは無いわ」「ありえへん」と思わずつぶやいてしまうのだ。
結局読み終えた後も、あの時母が絶賛した気持ちは私には未だ理解できていない。

ただ、昭和36年に発行されたこの本の中にはファックスは勿論、電話すら出てこない。だから通信手段は手紙だったり小包だったりする。
買ったばかりのデジタル・ウォークマンで嬉しそうに音楽を聴く息子を横目につくづく時代の変化の早さを思う。「ありえへん」。

7 件のコメント:

やすこ さんのコメント...

 わたしも古本が好き、でもわたし自身が古本。「ありえへん」でも「ありえたもん」、そんな、わたしを、これからもよろしゅうに。でもまだ生きて「ありえさせよう」なんて、いっちゃって。
 

lushlife さんのコメント...

古本も好きですが、古本屋さんも好きです。でも本屋さんに行くと必ずトイレに行きたくなるのは何故でしょう?これが困った問題です。

やすこ さんのコメント...

 どなたもお書きでないので、恥ずかしいですが、ちょっと。今日、田舎のおいしそうな小豆が手に入りましたので、15日正月にでもと思いまして。いいのでしょうか、こんなおしゃべり、ここへ。
 『砂の器』のカバーの映画の写真?見ています。裏庭には雨の音がしています。

lushlife さんのコメント...

やすこさん

小豆ありがとうございます。1月15日は小豆粥を食べる日。うまく炊けるかしら?

冬の雨は何とも淋しげですが、こんな日には高価な灯油ストーブを点けて部屋を温かくし、心穏やかに一日を過ごすと明日の活力に繋がりそうです。ストーブの上でクツクツ小豆を炊きますね。

ノモチ さんのコメント...

「ハンセン病」の話題を見て一気に書き上げた草稿がちょっとした操作の誤りで一気に消えてしまいした。もう一度かいてます。
ハンセン病隔離施策は1907年に制定され1940~60年代には有効な治療薬が見つかり,加療な病気であることが明らかになったのですが、そのことを1996年に「らい予防法」の廃止に至るまで日本政府は隠し続けました。
名前も親族関係も、その時に身につけていた衣服さえすべて、その人をアイデンティファイする物は剥ぎ取らました。そして別人として隔離された場で死ぬまですごさねばならなかったのでした。
2006年には国家賠償請求が起こり原告が勝訴しました。
ところでここで精神に障害を持った人の話を聞いてください。医療法と言うのが在って精神科は他の科に比べ約3分の2でよいとされています。それでも過去に比べマシになったほうなのです。1950年代に有効な薬物治療が登場しましたが、今述べたように国はやはり隔離収容を施策としているのです。事件が起こり犯人が精神科に入通院があるとマスコミはその事が事件の原因だったと調査報道を打ち切ります。そしてわれわれの心には偏見の種がまかれていくのです。
また精神障害者の犯罪に対しては平成16年に特殊な法律が強引にもうけられました。あの悲惨な池田小事件がきっかけですが実はもうずっと前から用意されていた法律です。
正式な形の裁判もほとんどの場合受けられないので冤罪の発生も考えられます。
そほて、「羊たちの沈黙」と言う映画でレクター博士が監禁されていたような莫大な予算を注ぎ込んだ特殊病院に送られます。3年期限とはなっていますが実質は無期限です。その特殊施設の整備のために、精神に障害を持った人たちが自分の町で暮らすための必要なサービスを受ける予算が廻されています。
「精神に障害があるということになれば無罪放免になるじゃないか」とよく言われますが、精神病院にはまだまだ現実に看護者が殴る蹴る、そして死んでも「心筋梗塞」で闇に葬られる、と言う現状があるので、ちゃんと刑を務めるため刑務所に入ってそこで必要充分な治療を受けるべき、と、精神に障害を持つ人たちの多くも考えています。
さて、この3月16日(日)四条烏丸のウィングス京都ホールにて「生涯を楽しく生きよう。トーク&ライブ」というイベントを企画しています。
ハンセン病国家賠償請求西日本原告団団長をされた八尋光秀弁護士のおはなしと、それだけでは関心の深い人しか集まらないし肩も凝っては、と、精神障害者とのイベントを重ねてきたJazzグループ早坂沙知&Mingaと歌手のおおたか静流さんを招き二部構成とします。楽しい集いにしようと関係者一同力を入れています。ランディーさんやアブドライブラヒムさんの手作りコンサートに負けない手作りイベントにしようと関係者意気込んでいます。是非お時間のある方はお越しをお待ちしています。音楽も一流の自信あり!入場料がなんと1000円!そこを手作りと工夫で頑張りました!是非!ノモチ

lushlife さんのコメント...

ノモチさん

3月16日のイベントの準備、ご苦労様です。良いイベントになる事をお祈りしています。私も時間が合えば是非行きたいです。

ノモチ さんのコメント...

先ほどの投稿で、3月16日に行う「生涯を楽しく生きよう。 トーク&ライブ」は変換間違いで「障害を楽しく生きよう。トーク&ライブ」が正しい名称です。スミマセン。よろしく!