以前、2001年にオープンした大型スーパーの惣菜部でオープンから5年間働いていた。午前8時から12時までそこで働き、そのまま川端通りを自転車で突っ走り12時半に店をオープンする。その突っ走る自転車走行中にパンをかじりながらのツールドフランスさながら(?)の昼食、と実にムチャな事をやっていたものだと今になって思う。
惣菜部というのはパック売りの弁当、巻き寿司、握り寿司、ちらし寿司、サラダを加工する所だ。最初に配属されたのが巻き寿司担当だった。
11月にオープンしたこの店が3ヶ月後の節分でパニックにならないはずが無い。
この日に課せられた巻き寿司のノルマは1時間に50本、8時間労働で一人400本を巻く事だった。
兎に角この日は巻いて巻いて巻きまくる。10人程のパートが巻きまくってもこれが又不思議な程売れるのだ。
節分にはその年の恵方を向いて巻き寿司を無言で一本丸かぶりするとその年一年良い年になるそうだが・・・どう考えても寿司屋の策略に思えてならない。日本中の人が一定方向を向かって巻き寿司をモクモクと食べている所を想像すると何だか恐ろしいものがある。
もうすぐ節分。オープン当時ピカピカだった厨房は既に年季が入っているだろう。オープン当時ピカピカだったパートのおばちゃん達同僚もきっと年季が入っている事だろう。
2 件のコメント:
もうすぐ節分だというのに私の住む札幌は白一色。ラッシュライフさんが出町柳にOPENした頃に札幌に嫁に来てしまい、早20年。ラッシュライフにいた時はひたすらぼうっと座り、何にも考えないでジャズを聴き浸ってた。お金では決して買えない貴重な時間。宝物です。 子育てに追われ、仕事に追われて季節を感じる余裕もなかなかない今日この頃、せめて誰か知らない多数の他人と共に太巻き寿司でもかぶりつこうか。
みかぼんさん
初コメントありがとう!
パートとラッシュの仕事を掛け持ちしていた頃は大変でしたが、パート先ではひたすら肉体労働、ラッシュではちょっとゆっくりとで、そのコントラストのある二つの仕事が心地よくもありました。
今はラッシュだけで「ぼうっと」を通り過ぎて体は「ぼよ~ん」です。おお大変!
又京都に帰って来たら一緒にぼうっとしましょう。
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