2011年10月25日火曜日
スティーブ・ジョブズ
今月5日に死去した米アップルのスティーブ・ジョブズ前CEOの公式伝記が発売され話題になっている。
ジョブズ氏と言えばパソコンの開発やiPod,iPhone,iPadなど全世界の人々が虜になるユニークな発想の商品を作り上げた人だ。今ではパソコンは当たり前の様に私達が日々使っているが、ほんの少し前には存在すらしなかったモノなのだ。その発展の早さと全世界に及ぼした影響の大きさは計り知れないものだろう。
が、当店の様にレコードを真空管アンプで聴かせる店の店主もアナログならばそこに通うお客さんもかなりの割合でアナログ好きの方が多いように思う。
レコード屋を回っては次々にレコードを買いあさる人の事をビニールジャンキーと言うのだそうだが、大抵はCDには殆ど興味が無くダウンロードなんてどこの世界の話?という事になる。このテの人たちにとってはiから始まる発明品の数々も無縁の世界の事なのだ。
そして我が家の18歳になる娘はと言えば高校を卒業したのを機に携帯電話を解約した。「私には必要無いから」と。服装もモンペにジンベ姿で自転車に乗って何処でも行く。食事は体に優しい食事と言い、パスタやハンバーグはあまり喜ばない。生まれてきた時代を間違えたんだと祖母に笑われている。
さて、ジョブズ氏だが実は若い頃から禅に傾倒した仏教徒であるらしく、禅宗の僧侶、乙川弘文を精神的指導者と慕っており、結婚式にも招待したとか。禅だけではなく日本の文化に深い関心を持ち、晩年まで家族旅行でしばしば京都を訪れていたそうだ。食生活ではベジタリアンで、日本食を好み、特に蕎麦が好物とか。
全世界に多大な影響を及ぼす発明家と時代に逆行のアナログ人間の接点が見え隠れする事が面白い。
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