圧力鍋

長年憧れながらなかなか手が出なかった圧力鍋をついに購入した。
これでビーフシチューや豚の角煮、鯖の味噌煮もとろとろに炊ける。大豆もひよこ豆も高速調理。玄米ご飯ももちもちに炊けるらしい。
そんな美味しそうな料理を想像しながら思い立ったら吉日、絶対にもう迷わないと心に決めて近所のスーパーで購入。T-falの６ℓ圧力鍋１７８００円。これはケチの私にすれば清水の舞台から完全に飛び降りた買い物だ。

先ずは手始めにカレーを炊いてみた。ジャガイモは煮崩れそうなので蒸しザルに入れて同時調理。あっという間にできた。
小いわしは意外と時間がかかったが骨まで食べられる柔らか煮ができた。
ポトフは豚バラがやはりトロトロに炊けた。
ん～。これは楽しい。
そう思っていた矢先、次の日の新聞折込チラシに別の店で全く同じ商品T－fal６ℓの圧力鍋が特価の１２８００円！で売っていると・・・・ガ～ン・・・たった一日違いで５０００円もの差は大き過ぎる！
清水の舞台から飛び降り着地失敗でつぶれた蛙みたいになった気分。さすがに圧力鍋だ。

その日の夜、以前録画していただいた「命の授業」の山田泉さんのドキュメンタリー番組を友人（チョキチョキのユキちゃん）と一緒に見た。山田さんが亡くなって１年半になる。４９歳で亡くなった山田さんはその年齢で止まったままだ。そして自分がその年齢に近づきいずれは越していくだろう。健康で過ごせるありがたさを再確認させられる。
ここ最近実母や継母による幼児虐待や殺害という陰惨な事件が多い。平和でありながら子どもが過ごしにくく育ちにくい世の中とはいったいどうしてなのだろう。今本当に必要な「命の授業」が何らかの形で継続できないものかと考える。

さて、一緒に番組を見たユキちゃん宅にはDVDもビデオデッキも無ければもちろんパソコンも無く、いやいやそれどころかテレビすら無い。世間が地デジや光ファイバーやと言っているこの時世に、だ。
それでも還暦にして若々しい感性を持つ彼女は今春から定時制高校に入学する。きっとそこで又多くの友人ができる事だろう。１０代の若い高校生にユキちゃんの存在そのものが命の授業に匹敵するのではないかと期待する。