先日3日間の連休を頂いて娘と屋久島に行って来た。飛行機に乗るのはナント27年ぶり、大学の卒業旅行以来だ。
ウチの旦那は獣道とでも言うのか、常に同じ所にしか行かない人で、ここ最近は家と店と滋賀県にある別荘、この三箇所が彼の行動範囲、それ以外と言えばせいぜい銭湯くらいなものだ。
だから屋久島なんて言えばもう海外旅行にでも行くようなもので、最初私が娘と一緒に行くと言った時には大反対されてしまった。別に一緒について来てくれと頼んでいる訳では無いのだから良いような物なのに、何故か私にも縛りが入る。この不愍な正確の旦那の御蔭で私までもが何処にも行けず、かなり不満が募ってきた。そんな不満気な顔を見ていて末恐ろしくなったのか、ピタリと反対しなくなり、大変スムーズに娘と二人で旅行に行くことが出来たのだ。
その間旦那の胸の内でいったいどんな変化があったのかが気になる所だが、そんな事に気を取られている間もなく真っ青な海と緑の山々に包まれた3日間はあっと言う間に過ぎてしまった。
「雨の屋久島」と言われる程、雨の多いところとは聞いていたが、青空かと思えばいきなり雨。星空でも雨が降る、本当に不思議な島だ。一泊目は空港から北へ向かい終点の「永田」にある民宿。一泊二食付き6000円、海の幸と自家菜園の野菜を使った家庭料理はどうがんばっても食べきれない量のものが出てくる。すぐ近くにはウミガメが産卵に来るとても美しい砂浜があるが誰一人海水浴をしている人を見かけない。本当に素晴らしい景色の二人じめだ。
二泊目は「宮之浦」と言う港の近くの素泊まり宿。美味しそうな定食屋さんも多そうだ。宿のオーナーは面倒見の良さそうなおじさんで悩み多き年頃の一人旅には頼もしい感じがする。この宿に娘は私が帰った後、二泊お世話になったのだが、娘曰く「お母さんが帰ってからの方が楽しかったわ」と言う。憎らしいがまあそれで良いのだとも思う。
旅行は楽しい。見るもの全てが新鮮で。そして又日常の素晴らしさも迎える側に立つ気持ちの入れ方も大切だと思えるのだ。